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取材に行ってきました

熊野古道絵巻行列
AM09:00~PM14:00


11月3日の朝9時、高原・霧の里休憩所前広場の空気はとても清々しく、まだ朝特有のきりりとした寒さがありました。

実は情けない事に低血圧気味で朝には滅法弱い私。一時はどうなる事やら…と思う程でしたが、
この霧の里のきりりとした空気の中に居ると気分もすっきり・体調も良くなっていました。

広場の横のスペースでは、地元の方たちが「高原もみじ祭り」という朝市の様な物産展を開かれていました。

この辺りでとれる野菜や民芸品など、またあたたかい茶粥の販売もありちょっとした賑わいを見せていました。

熊野古道絵巻行列
さて、そうこうしている間に絵巻行列が始まりそうな雰囲気がしてきました!
カメラを首からぶら下げた人々も一緒にぞろぞろ…もちろん私もその中にちゃっかり混じってちょこまか。


女性が着ると美しい装束も、ちいさいお子さんが着られると可愛らしいですね。
みなさん、どことなく立ち居振る舞いがおしとやかに…。僧侶の衣装をクールに着こなすとても彫りの深いお方も。

あ!ちなみに先頭を歩いてくるお兄さんは駐車場で誘導してくれたお兄さんです。
おひとりで何役もこなす、オールマイティお兄さんですね。


行列

行列は、高原熊野神社まで約2キロ程の道のりをゆっくりと歩いて行きます。杖を持って歩いていくさまが
本当の平安時代のようですね。


霧の里広場では、行列の到着とともに清姫太鼓の演奏が始まりました。

勇壮な和太鼓による演奏と、現代から遠く離れた時代の衣装を身に纏った人々。

朝のきりりとした空気から少し穏やかであたたかい日差しに変わる中、
霧の里・高原は平安時代にタイムスリップしたようでした。


ライン

上野の獅子舞・ふるさと富里まつり
AM09:00~PM14:00


さて!
平安時代の雰囲気を味わって元気を取り戻した私ですが、次の取材先にさっさと向かわねばなりません。

しかし霧の里から車を置いてある栗栖川小学校の駐車場までは遠い…!

やけになった私、カメラを片手に走り出しました。ちょっと走って諦めて、トボトボと歩いていると後ろからエンジン音…

ば…バスやーーーー!

捨てる神あれば拾う神あり。無事にバスに乗せて貰い、
私は大塔・春日神社方面へとマイカーをぶっとばしたのでありました。


獅子舞

私が春日大社に着いた時には、既にお囃子の音が聞こえていました。
すれ違う人は、買い物袋を下げている人が多かったです。

どうやら春日大社の隣・乙女の湯の広場で行われている「ふるさと富里まつり」でお買い物をした方々のようですね。

沢山の見物人が囲む中、「上野の獅子舞」は舞われていました。

「上野の獅子舞」は春日神社の例祭に奉納される獅子舞で、
室町時代に八郎又衛門という人物によって伝えられたといわれます。
五穀豊穣と村民の安全を祈願して舞われるこの芸能は、上野の獅子舞保存会によって継承され、
県の無形民俗芸能に指定されています。


春日大社の隣・乙女の湯で開かれていた「ふるさと富里まつり」。
おおとう自慢の農作物、公民館サークル等の力作を展示していました。農作物や展示品の即売もしていました。

この辺りの小さい子供さんの描いた絵を見てこどもの視点に驚くと同時に、
最近のこどもさんの名前のハイカラさにびっくりした私なのでした。

こども天狗

ライン

近露まるかじり体験・野中の獅子舞
AM09:00~PM15:00



そいそい!
そんなこんなでまたしても中辺路に舞い戻って参りました。今度は近露まるかじり体験と野中の獅子舞です。

野中の獅子舞はAM09:30~近露王子、AM11:00~近野神社、PM14:00~継桜王子
… と三回あるのですが、14:00からの継桜王子での演舞がきれいだ、との情報をキャッチ!!

よっしゃーまるかじるぞ!!

…と意気揚々とまるかじらせて戴きに近露に踏み込む私なのでした。

近露王子

近露に着いてみてびっくり!何と、地域全体で協力して体験が出来るようになっていたのです。

「○○さんちの蕎麦挽き体験」といった看板を掲げ、各家々でさまざまな体験が出来ました。

もちろん体験イベントだけでなく販売もあり、あぶり鮎や茶粥に鹿カレー、民芸品などが売られていました。

体験させてくれるおうちの方も体験する方も本当に楽しんでいらっしゃるのが伝わってきました。

朝とはうってかわってのぽかぽか陽気と楽しい雰囲気、零れるひとびとの笑い声…


ほんわかしながら写真を撮っていると、修験の方(山伏)を発見!!

何というサービス精神に溢れる修験の方でしょう。ホラ貝を吹いて下さいました。

そうこうしていると良い時間になってきたので、修験の方を残して 野中の獅子舞が行われる継桜王子へと移動です。


かずらかご

そして継桜王子に移動すると…山伏さんと愉快な仲間達を発見!


継桜王子は、木漏れ日の差す森の中にあります。
ひんやりとした独特の空気の中に装束を着た人や舞いを待ちわびているひと、そして舞い手の方々の熱気が渦巻き、
とても幻想的な雰囲気でした。

野中の獅子舞は、近野神社及び継桜王子へ奉納される獅子舞です。昭和46年に県無形文化財に指定され、 
つい最近、文化庁の2007年度地域文化功労表彰を受けました!(パチパチパチ!)

南北朝時代の初期、近露の野長瀬一族が大塔宮護良親王の御軍に参じた時の出陣の舞で、
以来600年郷土の平安を願って舞を演じ継がれています。

現在は地元・近野中学校の生徒に指導をしたりと後継者育成にも力を入れています。

このときに文化功労賞を受けた、との発表があり拍手の渦。そんな中で野中の獅子舞は始まりました。


山伏


編集後記

今回色々なところを取材してみて、富美の里には沢山良い所があるんだな、と改めて思いました。
もっとこのよさを伝えていく為にも、今後もこうして取材をしたり色々な方と知り合っていきたいと思いました。

…という訳で次の潜入レポートもお楽しみに~!!!